CoC非公式シナリオ

猫カフェに行く
シナリオ

概 要

システム
クトゥルフ神話TRPG
プレイ想定時間
ボイスセッション  15分~
テキストセッション 30分~
※RP次第でいくらでも前後する
PL人数
1人~(KPがさばける人数まで)
※本文はタイマンを想定しているが、タイマンに限定したシナリオではない
舞台
現代/猫カフェクローズド
※国・地域は不問
※ただし猫カフェという文化がある地域が好ましい
シナリオ季節・新規・継続
不問
推奨
猫を愛する心
準推奨
〈図書館〉〈目星〉〈オカルト〉〈コンピュータ〉〈交渉技能〉
※シナリオクリアに必須ではない
ロスト
なし
後遺症率

※ただし茶番シナリオの為適用は任意
本文総文字数
約6,320字
※注釈・見出し等除く

本シナリオには神話生物・呪文の独自解釈が多大に含まれます。

特に中身もなく猫カフェに行くだけのシナリオです。
まったりSAN回復としても遊べます。
ただし、猫にひどいことをしようとした場合強制退場が発生します。


略称は「ねこしお」です。
(好きにお呼びください)


以下KP向け情報/PL閲覧不可。










真相・背景

猫はいいものだ。

黒幕は名もなき社畜から魔術師へ転向した猫の妄信者(以下社畜)。
一応関係する神話生物はバースト※1

社畜は日々仕事のストレスに追われ正気をすり減らし、
たまたま手にしたドリームランドに関する書物からウルタール※2に強い執着を抱く。
そのまま魔術に手を染め、ついには〈夢の知識〉※3でウルタールの知識を得、
《夢学の門》※4《夢の門》※4を習得し、ドリームランドへと渡航した。

ウルタールの魅力に傾倒した社畜は、ドリームランド以外で信仰を失ってしまったバーストの布教を目論んだ。(正しくは猫の布教だが……)
同胞を増やす為にはまずは猫の素晴らしさを体験して貰おう、そう考えた社畜は《夢学の門》を掛けた腕輪(AF)を制作した。
一度覚醒世界へ戻り、そうしてVR猫カフェを謳う『Rah-LUT(ラー・ラット)※5を開店したのだ。
猫への情熱から何もかもを顧みなくなった異常者である。

作戦は功を奏し、一人、また一人と木星の猫の虜という名の信奉者が誕生していく。
噂で目にする投稿の途絶えたユーザーはスタッフルームの猫吸いの人々であり、
社畜と同様ウルタールへの移住を決心した同胞の猫狂いたちだ。
彼らにとってはそれが幸せなのでそっとしておいてやってほしい。

そして、ある程度同胞が増えたところで社畜は《夢の門》で完全にウルタールへ移住。
残った同胞たちは社畜に倣って呪文を掛けた腕輪を作り続けている。
探索者たちを対応する店員もその同胞の一人だ。

そんな思惑などつゆ知らず、『Rah-LUT(ラー・ラット)』で腕輪を装着した探索者は知らずのうちにウルタールに渡航させられる。
ウルタールで猫に触れあった探索者たちはバーストの加護下にある猫の魅力に抗えないかもしれない。
見事骨抜きにされた探索者は光栄なことに猫に関する後遺症を持ち帰ることになる。
(が、茶番シナリオなので処理は好きにして構わない)

勿論猫には実体があるが、触れあうのは地球の猫ではない為アレルギーも発症しない。素晴らしい世界!
※1 マレウスモンストロルムP.230
※2 ラヴクラフトの幻夢境P.66
※3 ラヴクラフトの幻夢境P.13
※4 ラヴクラフトの幻夢境P.11
※5 Rah-LUTはUlthar(ウルタール)のアナグラム。
※5 Rahは太陽神のラー(猫はお日様の匂い)、LUTはルックアップテーブル(画像処理分野で色調補正をするデータ構造)の略称から。
※5 VR(では実際にはないが)を謳っている為画像関連の手法から語彙を参考。

KP向け情報


登場する神話生物・都市・
呪文・AF


バースト

マレウスモンストロルムP.230

社畜が信仰している猫の神。本シナリオで姿が出てくることはない。

ウルタール

ラヴクラフトの幻夢境P.66

本シナリオの主な舞台。
『Rah-LUT(ラー・ラット)』で腕輪を装着後、探索者たちはウルタールに飛ばされている。

《夢学の門》《夢の門》

ラヴクラフトの幻夢境P.11

本シナリオで探索者が使用する可能性がある呪文は《夢学の門》のみ。
《夢学の門》はドリームランド・覚醒世界を相互に行き来、《夢の門》は覚醒世界からドリームランドへの一方通行となる。
社畜は最終的に《夢の門》でウルタールへと移住した為覚醒世界では既に死亡している。

《夢学の門》の本シナリオでのコストは4POW(永久喪失)と同値のMP(一時的喪失)、SAN-1となる。
ただしコストは、猫にひどいことをしたり腕輪を意図的に失くさない(外さない)限り探索者が払うことはない。
移動には片道4時間かかる。

AF・腕輪

《夢学の門》

が掛けられた腕輪。
本シナリオオリジナルのAF。
腕輪を付けている人物はコストを要さずに覚醒世界とウルタールを行き来することができる。
ただし、距離に応じた移動時間は本来通り発生する。


ギミック

ギミックというほどのギミックではない。

会計時に思わず猫を信仰してしまいたくなってしまうかどうか、

バーストのPOW30との対抗ロールとして〈1d100〉

を振る。
成功で後遺症なし、失敗で後遺症ありの生還となるが、エンドは分岐しない。

なお、もともと猫好きであったりたくさん猫と遊んでいる探索者に関しては、
わざわざ魅了するまでもなく猫の虜であることは確かな為、対抗ロールにプラス補正が入る。

  • 猫と遊んだ回数 ×5%
  • 特徴表『動物に好かれる』あるいはそれに類する非公式追加特徴を持っている +25%

  • 例:POW13/猫と3回遊んだ/特徴表『動物に好かれる』の探索者は+40%のRESB(21-30)で判定する。


    本ギミックの成功値算出はメモ機能の「ギミック用」から行える。
    ただしページを再読込・閉じたりした場合、入力内容は保存されない為留意されたし。

    判定が厳しいと感じた場合、あるいは猫狂いの素質があると感じた場合、KP裁量で補正値は好きに増加させて構わない。

    ※…スマホ版ではメモ機能(KP手引きで後述)は非表示設定になっています。PC版の縦画面表示でも一部制限を設けている場合があります。



    KP手引き

    メモ機能

    PC版でのみ使用可能。
    メニュー(右上アイコンで表示)下部にある「メモの位置をリセット」「メモを表示」ボタンいずれかを押すことで表示される。
    メモ左上のアイコンでメモの位置の固定/解除が切替可能。
    メモの固定解除中はドラッグで好きな場所にメモを配置可能。

    ※…スマホ版/PC版の縦画面表示ではメニューは非表示設定になっています。

    変数設定について

    PC版でのみ使用可能。
    {}で囲われている文字はメモ機能の「変数設定」より置換可能。

    探索者

    … あなた、君、PC名等(二人称推奨)

    KPC

    … タイマン想定の描写でのKPC名

    彼/彼女

    … タイマン想定の描写でのKPC三人称

    探索者の母国語

    … 日本語、英語等探索者が言語技能判定なく読める言語

    兄/姉

    … 探索者の性別により変更(BAD ENDでのみ使用)

    また、本文中の『Rah-LUT(ラー・ラット)』のみTekey用のルビ機能に対応した置換が可能。

    キーパリングのヒント

    悪意ある改変でない限り、処理や描写等は好きに改変・調整して構わない。
    以下はPC版のみ、同内容をメモ機能の「キーパリングのヒント」を追加している。

    ※…スマホ版ではメモ機能は非表示設定になっています。PC版の縦画面表示でも一部制限を設けている場合があります。

    『Rah-LUT(ラー・ラット)』で腕輪装着後

    スマホ等の電子機器は圏外になり、ネット検索、メール、通話すべて不可能。(外部と連絡は取れない)
    ただし写真であったり通信に依存しない機能は使用できて構わない。

    店員の態度について

    探索者たちに対して友好的に(特に猫に関する質問等であればかなり熱意を持って)接する。
    煽ったり敵意ある態度はとらないが、探索者が腕輪を失くしたり過度に攻撃的な態度である場合には、不信感をあらわにする。

    彼らの目的は猫の布教であり、彼らは猫に心酔している。

    回答に困る質問をされた際

    「難しいことは考えず、猫だけを堪能しましょう!」と店員に言わせて全てはぐらかそう。

    また、〈心理学〉の結果でPLが疑念に駆られることを防ぎたい場合は、店員の心理学情報は

    「純粋に猫を愛でており猫のこと以外深く考えていない、生粋の猫狂いのようだ。」
    「猫以外に興味が薄いらしい。あまり有意義な会話はできないかもしれない。」

    等と出して何もかもを誤魔化そう!

    腕輪を失くした際の処理

    猫が群がる→腕輪紛失後、探索者が取れるのは

    1)店員に声を掛けずに探索を行う
    2)最初に店員に声を掛けに行く

    いずれかの行動となる。

    1の場合、探索中任意のタイミングで店員へ交渉を行えるが、2で交渉に失敗した場合、自由探索パートは発生しないため注意。
    (後者の処理では探索は本棚のみの固定となる。)

    時間経過について

    覚醒世界(来店時)→ウルタール(腕輪装着時)で往路4時間
    ウルタール(会計or呪文使用時)→覚醒世界で復路4時間
    上記に加えて店に滞在した時間がシナリオ内・週末で経過する。
    その為エンド時点で、来店から8~10時間程度経過していることを想定している。

    本文中の記号・装飾

    〈技能・SANC〉
    《呪文》
    〖 情報:開示情報 〗
     テキストコピー

    技能成功/失敗情報:

    内容
    ▼ 情報テキスト
    内容(メモ機能にも別途記載)

    「質問内容」

    NPC
     回答例 

    行動宣言

    開示情報
    KP向け注釈

    ※…スマホ版/PC版の縦画面表示では非表示/機能制限を設けています。




    以下本文。






    導 入

    {探索者}は今日も忙しない1日を終え、自宅でぼんやりとスマホを眺めているところだった。
    そこへふと、「珍しい猫カフェを見つけたから一緒に行かないか」と{KPC}からメッセージが届いた。
    添付されているのは、最近オープンしたばかりらしい『Rah-LUT(ラー・ラット)』という店の住所だ。

    店舗の住所は{探索者}の自宅からもそう遠くはなく、気軽に向かうことが出来そうだ。
    予定を立てるならば、{探索者}{KPC}も、幸いこの週末が空いている。
    事前に猫カフェを調べる場合
    〈図書館〉or〈コンピュータ〉
    〈オカルト〉or〈コンピュータ〉

    図書館・コンピュータ成功情報:

    猫カフェのHPが確認できる。

    〖 情報:猫カフェ『Rah-LUT(ラー・ラット)』 〗
    ▼ 猫カフェ『Rah-LUT(ラー・ラット)
    最近オープンした猫カフェ。
    正しくはVR技術によって、仮想猫と戯れることができる〝疑似〟猫カフェだ。
    当然触れ合うのは本物ではない為、アレルギー持ちでも猫を思う存分堪能できることが売りらしい。
    再現度の高いふわふわの毛並み、お日様の匂い、温かな体温に猫狂い達の熱烈なレビューが連なっている。
    非常に高い評価が付いており、顧客満足度は高いようだ。

    オカルト・コンピュータ成功情報:

    SNSで『Rah-LUT(ラー・ラット)』のパブリックサーチを行ってみれば、そこそこ話題になっているようだ。

    〖 情報:『Rah-LUT(ラー・ラット)』に関するSNS投稿 〗
    ▼ 『Rah-LUT(ラー・ラット)』に関するSNS投稿
    SNSでもいくつか『Rah-LUT(ラー・ラット)』に関する投稿が目に留まる。
    しかし、『Rah-LUT(ラー・ラット)』へ訪れる予定を書き込んでいるユーザーはその後「猫が足りない」「俺が今まで見て来た猫は猫じゃなかった……?」「これじゃ満足できない」等、妙な投稿が増えている。
    中にはぱったりと投稿が途絶えてしまっている者もいた。
    猫にはよほど依存効果があるのだろうか……。
    特にやることがなければ就寝、週末(猫カフェへ向かう日)まで時間が飛ぶ。

    週 末

    {KPC}と約束をした、来たる週末。
    待ち合わせ場所には既に機嫌の良さそうな{KPC}が待っている。
    {探索者}の姿をみとめると、笑顔で手を振ってきた。
    {彼/彼女}も今日を楽しみにしていたのだろう。

    「やっぱり行くのやめない?」

    {KPC}は「体調悪いの?大丈夫?」と{探索者}の身体を気遣ってくる。
    仮病を突き通せば『Rah-LUT(ラー・ラット)』へ行くことは回避できるだろう。
    噂を警戒して行かない選択をする探索者もいるだろう。
    その場合シナリオは終わるが行きたくないものは仕方ない!

    「早速行こう」

    猫カフェ『Rah-LUT(ラー・ラット)

    へ。

    猫カフェ『Rah-LUT(ラー・ラット)

    道は複雑ではなく、すぐに店へとたどり着くことができる。
    まだ開店したばかりの時間である為か、店内はほどほどに空いており、過ごしやすそうだ。

    入店すれば、料金はチャージ料1000円を先払いし、退店時に追加したオプション、メニュー等によって確定した料金を支払う形式だと説明を受ける。
    VRの使用で気分が悪くなった場合すぐに装置は取り外さず、店員を呼ぶように注意を受け、異存がなければチャージ料を支払うだろう。
    店員へいくつか質問が可能。

    「ネットの噂について知ってる?」

    店員
    「お客様の満足度も高く評価をつけて頂いていて、当店としても鼻が高いです」

    「視覚以外の再現ってどういう技術なの?」

    店員
    「技術的な部分はお答えできません」
    支払いを済ませ、店員からVR用の装置を受け取る。
    腕輪のような形になっており、よくあるゴーグルのような、大仰な装置は付けなくても良いようになっているらしい。
    技術の進歩に関心しつつ、{探索者}たちはいざ、仮想猫体験に興じることとなる。
    これ以降ウルタールへと移動し、覚醒世界へ帰還するまでスマホ等の電子機器はすべて圏外となる。
    カメラ機能であれば問題なく使える。
    他にも所持品はなくなったりしないが、ネットも通話も繋がらず外部(地球)と連絡は取れない。

    ▌猫との触れあい

    この時点で探索者たちはAFによってドリームランドのウルタールに移動させられている。
    VR装置と説明を受けた腕輪を勝手に外した場合、店員に交渉するか、呪文を入手しなければ帰れなくなる為注意。
    瞼を閉じ、再び開いたその瞬間__{探索者}たちは、目の前の光景に思わず目尻を下げるだろう。

    見渡す限り、猫、猫、猫。
    へそ天で寛ぐ猫。なにもない空間を見つめている猫。高いキャットタワーからこちらを見下ろすお猫様。
    辺りいっぱいに愛くるしい生き物が溢れ返っている。
    幸せ空間だ。
    ❏ 猫と遊ぼう!
    ・ちゅ~〇をあげる
      どんなに大人しい子でもちゅ~〇の魅力には抗えない。
      封を切った瞬間こちらへ駆け寄ってくるだろう。
      手の甲にちゅ~〇を出して直接ざらざらの舌に舐めてもらう光栄なオプションもある。
    ・ねこじゃらしで遊ぶ
      様々な種類のねこじゃらしが揃っている。
      上手く猫の気を引けるかは〈DEX×5〉〈芸術:ねこじゃらし〉等適切な技能で判定する。
      まん丸に開いた瞳孔ってどうしてこんなに可愛いんだろう?
    ・膝に乗せる
      仮想猫とは言え、我々人間はお猫様の椅子である。
      姿勢を崩さず寛ぎやすい椅子として、彼・彼女たちが満足するまで足の痺れと奮闘するのだ。
    ・撫でる
      普通の猫カフェでは勝手に触れてはならない、とルールが定められている場所が殆どだが、ここはVR、目の前には仮想猫だ。
      思う存分撫でて猫吸いだってできる。
      アレルギーがあっても目は痒くならないし鼻水だってでない。なんて幸せなんだ!

    猫と遊ぶたび〈1d3〉のSAN回復
    ※任意で増減可能

    ▪ 描写例

    ちゅ~〇をあげる

    ちゅ~〇を手の甲に出して猫に差し出せば、大人しかった猫は一転、目を見開いて{探索者}の手の甲を舐め始める。
    ざりざり、ざりざり、猫の舌がくすぐったいが、必死に食べている姿は可愛らしい。

    ねこじゃらしで遊ぶ(技能成功時)

    {探索者}の見事な手さばきで、猫は興奮状態だ!
    舌を出してはあはあ言い出すまで遊び続けている!
    全力でねこじゃらしに飛びつく姿が愛おしい……。

    ねこじゃらしで遊ぶ(技能失敗時)

    遊ぶ気分ではなかったのか、左右に振り続けるねこじゃらしには見向きもされない。
    簡単には靡かない、ツンとしたその態度も愛くるしい……。

    膝に乗せる

    {探索者}の膝の上で、猫はリラックスした表情で丸くなる。
    じんわりと伝わる温かな体温に、服の上に散らばる毛だって気にならない。
    そもそも、ここはVRだから猫の毛だって気にしなくていいのだ。
    なんて幸せなんだろう……。

    撫でる

    目を嬉しそうに細めて撫でられてくれる。
    エンジンのような激しいゴロゴロ音が耳に届くだろう。
    巷ではこれを猫エンジンと呼ぶらしい。

    ▌腕輪を捨ててしまう/勝手に外す

    腕輪を捨ててしまったり、店員に声を掛けずに腕輪を外した場合の処理。
    木星の猫たちは統制が取れている為、外した腕輪に群がって隠してしまう。
    彼らだってバーストを信仰して欲しいのだ!多分。気紛れかもしれない……。

    腕輪を失くすと店員へ交渉し再度入手するか、
    《夢学の門》を見つけ、自力でコストを払って覚醒世界へ帰らなければならなくなる為、失くすような行動を取ることは推奨しない。
    腕輪を床に落とした瞬間、一斉に猫たちが群がってくる。
    統制の取れた軍隊のように滑らかな動きで、腕輪は掻っ攫われてしまった。

    しかし、VR装置である腕輪を外したというのに広がる視界に変化はない。
    いまだたくさんの猫たちが{探索者}たちの周りには溢れかえっている。

    〈SANC 1/1d2〉
    店員へ腕輪が外れたのに猫がいることを指摘するのであれば、
    店員は「イレギュラーに装置が取り外されたため、接続が上手く切れていないようです」等と適当にはぐらかす。
    技術的なことはお答えできません!(技術もクソも探索者たちの目の前には実体のある猫がいるのである)

    店員へ声を掛けずに探索する場合は

    探索

    へ。
    店員へ声を掛けたり交渉するのであれば以下。

    ▪ 店員に交渉する

    腕輪を失くしてしまったと店員に声を掛けに行けば、店員は困った様子で眉を下げる。
    店員
    「困りましたね……入店時にご説明した通り、腕輪の着脱は店員へ声を掛けて頂かないと…」
    腕輪は安くない為(呪文を注入しているPOWコスト的な意味で)、忠告を無視して勝手に外すような困った客には店員だって不信感を抱くだろう。
    また失くされてしまったり悪戯に使われても都合が悪いと感じており、代わりの腕輪を用意することは渋る。
    店員にとっても探索者の猫を崇拝する素質が低ければ布教失敗であり、一緒に猫に狂ってくれないのであれば別にどうだっていいしな……くらいの感覚かもしれない。
    あくまで彼らの目的は猫の布教である。

    何らかの〈交渉技能〉に成功すれば渋々腕輪を渡してくれる。
    (猫を褒め称える等適切なRPがあればプラス補正を与えて構わない。)

    交渉技能成功:

    店員は渋々といった様子で代わりの腕輪を用意してくれる。
    「くれぐれも失くさないでくださいね」と釘を刺されるだろう。

    探索

    交渉技能失敗:

    店員は「かしこまりました」と言ってスタッフルームへ引っ込んでいく。
    しかし、待てど暮らせど店員が戻ってくることはない。
    {探索者}がスタッフルームの方を見に行けば、しっかりと鍵が閉まっているが、鍵穴もなく、壊すこともできなそうだ。
    この場合、

    探索

    の処理は発生しない。
    そのまま以下、 《夢学の門》入手の描写へ続く。

    ▪ 《夢学の門》入手

    困り果てて周囲を見渡してみれば、窓から射し込む光が奇妙な色を湛えていることに気づく。
    柔らかなオレンジ色に混ざって、赤、黄、紫……あらゆる色彩が屈折して煌めいていた。
    こんな奇妙な天気は今まで生きて来た中で体験したことがないが、不思議と居心地の良い色合いではあるだろう。

    窓の外へ視線を向けると、広がるのは猫カフェ『Rah-LUT(ラー・ラット)』へやってくるまでに見た街並みとは打って変わっていた。
    翡翠のように澄んだ輝きを放つ石造りの噴水からは踊りながら水が跳ね、地面を舗装するのはアスファルトではなくまだら模様の石畳だ。
    建物はほとんどが見たこともない奇妙な形で、これもまた馴染みのない鮮やかさを溶かした空へと高く伸びている。

    〈SANC 0/1〉
    思わず室内へ視線を戻すと、猫が上りやすいように所々が階段のようになっている本棚がふと目に留まる。

    〈目星〉

    目星成功情報:

    妙に黒い背表紙の本を見つける。
    中にはオカルティックな内容が書かれていた。

    〖 情報:《夢学の門》 〗
    ▼ 《夢学の門》
    ドリームランドと覚醒世界を行き来できる呪文。
    本シナリオ内のみでの一時的な習得とし、持ち帰ることはできない。

    コスト:4POW(永久喪失) / 4MP / SAN1
    時 間:4時間(移動先にたどり着くまでに要する時間)
    腕輪をなくした場合は生還に必須な情報である為、時間を掛けて見つけたとしても構わない。
    ただし、その場合は帰還した時点での時間経過がさらに増えるかもしれない。

    {探索者}は直感的に、この呪文を使用すればVRとの接続を切って__あるいは、ここが非現実的な空間であることをうっすらと予感していたかもしれない__現実世界に帰れると思うだろう。

    ▪ 《夢学の門》で覚醒世界へ

    意を決して呪文を唱える。
    半信半疑だったが、その言葉の羅列を口にした瞬間、{探索者}の視界は暗転した。
    ► POW-4(永久喪失)
    ► MP-4
    ► SAN-1
    《夢学の門》により覚醒世界へ帰還。

    NORMAL END



    ▌猫にひどいことをする

    するな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
    猫にひどいことをしたら《夢学の門》のPOW、SANコストを自腹で払った上での強制帰還を余儀なくされる。
    猫カフェも出禁になるぞ!
    おもむろに、がし、と力強く腕を掴まれる。
    振り返れば恐ろしい形相でこちらを睨む店員がいた。
    彼の全身からは鋭い殺気が放たれている。
    店員
    「お客様、困ります。猫は敬うものであり、傷つけるものでは決してございません」
    店員
    「退店、願います」
    有無を言わせぬ強い口調とともに、装着していた腕輪をするりと抜かれてしまう。
    店員
    「お代は代わりのもので」
    その瞬間、酷く精神が疲弊するような、気怠さを覚え__そのまま{探索者}の意識は遠ざかった。
    ► POW-4(永久喪失)
    ► MP-4
    ► SAN-1
    《夢学の門》により覚醒世界へ強制帰還。

    BAD END



    ▌探索

    探索はしてもしなくても構わない。
    猫をたっぷり堪能し、幸福度は最高潮だ。
    日々の疲れはすっかり癒され、ここに通い詰めたい欲望が脳の理性を追いやり始めた頃。
    猫以外が一切視界に入らなかった{探索者}たちの目に、漸く内装の情報が入り込む。
    そういえば、夢中でろくに室内を見ていなかった。

    思い立って見渡してみれば、窓から射し込む光が奇妙な色を湛えていることに気づく。
    柔らかなオレンジ色に混ざって、赤、黄、紫……あらゆる色彩が屈折して煌めいていた。
    こんな奇妙な天気は今まで生きて来た中で体験したことがないが、不思議と居心地の良い色合いではあるだろう。

    窓の外へ視線を向けると、広がるのは猫カフェ『Rah-LUT(ラー・ラット)』へやってくるまでに見た街並みとは打って変わっていた。
    翡翠のように澄んだ輝きを放つ石造りの噴水からは踊りながら水が跳ね、地面を舗装するのはアスファルトではなくまだら模様の石畳だ。
    建物はほとんどが見たこともない奇妙な形で、これもまた馴染みのない鮮やかさを溶かした空へと高く伸びている。

    〈SANC 0/1〉
    気付けば室内には『Staff Only』と書かれた扉以外に出入り口は見当たらない。
    何故か入ってきたはずの扉もないのだ。
    探索可能箇所 : 

    本棚

    /

    店員に声を掛けることも可能。
    その場合は

    店員との質疑応答

    へ。
    腕輪を失くしており、まだ一度も店員に声を掛けていないのであれば

    店員に交渉する

    の処理も参照されたし。
    なお、店員への交渉を既に行っており、失敗した場合にはここの探索処理は発生しない為留意すること。

    ▪ 本棚

    猫が上りやすいように所々が階段のようになっている本棚。
    敢えて本を詰めずに猫が入る為のスペースとして確保されている段もある。
    納められている書籍は殆ど見覚えのない言語で書かれていた。

    〈図書館〉

    図書館成功情報:

    1冊だけ{探索者の母国語}で書かれた本を見つける。
    開いてみると、本ではなく誰かの手記のようだ。
    日付は記載されていないが、所々スペースが空いていたり、インクの掠れ具合からしても別の日に書いたもののようだと推測が出来る。

    〖 情報:手記 〗
    ▼ 手記
    猫はすばらしい。
    愛くるしい瞳で見つめられたらなんでも許してあげたくなってしまう。
    あのお日様の匂いがするふわふわのお腹にずっと埋もれていたい。
    はぁ……なんで四六時中猫と過ごせないんだろう。
    弊社が爆発すればいいのに。

    終電もなくなって歩いて帰っていたら、道端で変な古書売り?に本を押し付けられた。
    最近本も読んでなかったし、暇つぶしにはいいかと思って帰ってから読んでみた。

    オカルトっぽい話だったけど、猫の溢れる町って、なんて魅力的なんだ!
    でも向こうの世界の人は覚醒世界?ってやつには干渉できないらしい。
    なら代わりに僕が猫を布教してみせる。
    木星の猫も、地球の猫も、平等に愛してる!
    どうやら猫を狂信する社畜の日記らしい。
    最後の方は随分と筆跡が乱れている。
    よほど仕事がきつかったのだろう……。
    黒幕である社畜の日記。
    彼は現時点で《夢の門》で完全にウルタールへの移住を果たし、覚醒世界では既に死んでおりドリームランドの住人となっている。
    社畜の志を継いだ覚醒世界の同胞たちが、社畜から呪文を伝授され腕輪を作り続けている。
    布教が成功するならPOWくらい安いもんだぜ!
    この熱心さのお陰(?)で探索者たちは奇しくも自腹でコストを払わずウルタールへの渡航を果たすこととなった。

    腕輪を失くしており、まだ一度も店員に声を掛けていないのであれば

    腕輪を捨ててしまう/勝手に外す:本棚へ目星

    の情報を追加する。
    上記図書館ロールに失敗している場合は、別で目星を振らせても構わない。

    ▪ 扉

    『Staff Only』と書かれている。
    鍵は掛かっていないようだ。

    ノックする

    中から「はーい」と返事が聞こえ、店員が出てくる。

    店員との質疑応答

    へ。

    扉を開ける

    扉を開けると、その先にも__猫、猫、猫。
    そして猫の腹部に思い切り顔を埋めて幸せそうに頬を緩ませている店員たちの姿があった。

    {探索者}が入ってきたことに気付くと、はっと顔を上げて「どうしましたか?」と声を掛けてくる。

    「何してたの」

    店員
    「休憩中でした」
    本当に休憩(猫吸い)中。

    店員との質疑応答

    へ。

    ▪ 店員との質疑応答

    店員は猫に友好的な限り、探索者たちに対して敵意や害意はない。
    煽るような態度、攻撃的な態度はとらない。

    探索者が暴力に訴えることは想定していないが、意図的に戦闘等に持ち込もうとした場合は

    猫にひどいことをする

    の処理を参考に
    強制的にでも覚醒世界へお帰り頂こう。

    また、腕輪を失くしている場合は

    店員に交渉する

    の処理も参照されたし。

    「外の様子が変なんだけど」

    店員
    「ああ、すみません。驚かせてしまいましたか」
    店員
    「VRで没入感に浸ってもらう為に、街並みにも細工をしておりまして」
    〈心理学〉で嘘と見抜けるが、店員には敵意や害意はない。(店員はここがウルタールだということは分かっている。)

    「帰りたい」「お会計したい」

    店員
    「かしこまりました」
    店員
    「しかし、よろしいのですか?」
    店員
    「当店であればいくらでも猫と戯れ、時間を忘れて過ごすことができますが」

    「どういう意味?」

    店員
    「現実から逃避し、いつまでも猫と過ごせるのです」
    店員
    「これ以上の幸福はないと思うのですが……」

    「いいから帰して」「必要ない」

    店員
    「かしこまりました」
    店員
    「それではこちらへどうぞ」
    店員はそう言って{探索者}たちをレジカウンターへ案内する。

    お会計

    へ。
    中にはもしかしたら「ずっとここにいたい!」と答える探索者もいるかもしれないが、
    ドリームランドに取り残される羽目になる為、店員も引き留めたくせに「まだ猫への信仰心が足りません」とかなんとか言い出してお帰り頂くことになる。

    ▌お会計

    幸い金額は良心的だ。
    懐も然程痛まず支払いができるだろう。

    料金を受け取った店員がボタンを何度か押下する。
    しかし、「お釣り0円」という表示と共にレジスターが開く音は、耳馴染みの音ではなく、鼓膜に纏わりつくような甘ったるい猫の鳴き声だった。

    にゃーん。

    〈1d100〉
    バーストのPOW30との対抗ロール。

    詳細は

    ギミック

    に記載。
    君には素質がある!とKPが思えば好きに補正値は与えて構わない。
    店員
    「では、こちらは回収いたします」
    腕輪が肌に触れて、じんわりと熱を持つ感覚。
    店員の声をどこか遠くで聞きながら、{探索者}の意識は宙に揺蕩うように、ゆるやかに解けていく。

    TRUE END

    TRUE END

    __次の瞬間、はっと目を覚ますような感覚で瞬きをした。
    自身の手首からは腕輪は既に取り外されている。
    見ればVR空間から元の店内に戻って来ていたようで、窓の外からは夕陽が差し込んでいた。
    かなり長い時間滞在していたらしい。
    店員
    「またのご来店をお待ちしております」
    カランカランと軽やかなベルの音と共に猫カフェを後にする。
    猫と沢山触れ合って英気も養った為、気分も同じだけ軽いことだろう。
    また疲れた時には、足を運んでみるのも良いかもしれない。
    最終RPはここ。
    ちなみに、覚醒世界とウルタールを往復している為、朝に来店していてもすっかり夕方である。
    長時間滞在していたのなら夜も更けている頃だろう。
    来店以降時刻を確認していないのであれば、8時間+滞在時間が経過している。
    すっかり暮れてしまった街並みに黒猫のような影法師を引き連れて、{探索者}たちは帰路につく。
    帰り際、スマホを確認するならば、最後に確認した時刻からゆうに4時間は経っていた。
    猫は液体のように溶けると言うが、時間もさっぱり溶かしてしまうらしい。
    しかしそれに見合う確かな満足感を{探索者}たちは覚えたことだろう。
    TRUE END

    ► 生還 1d6
    ► 後遺症『猫の虜』(1d100でバーストとのPOW30対抗に失敗した場合)
      はぁ……猫って、どうしてこんなに愛くるしいんだろう?
      探索者は1d4週間の間、猫のことが気になって気になって気になって仕方がない。
      視界に猫が入り込んでいる際のSANC以外のすべてのロールに-20%の補正が掛かる。
      でも可愛いから仕方ないね!

    NORMAL END

    __急激に意識が引き上げられる感覚がして、はっと目を覚ます。
    気づけば、『Rah-LUT(ラー・ラット)』の店の前に{探索者}たちは立ち尽くしていた。
    日はすっかり暮れており、スマホを確認するならば、最後に確認した時刻からゆうに4時間は経っている。
    最終RPはここ。
    ちなみに、覚醒世界とウルタールを往復している為、朝に来店していてもすっかり夕方である。
    長時間滞在していたのなら夜も更けている頃だろう。
    来店以降時刻を確認していないのであれば、8時間+滞在時間が経過している。
    猫と触れ合って癒されたのも確かだったが、同じだけ、あるいはそれ以上に気疲れを覚えていた。
    不思議な経験に首を傾げながらも、とりあえずいつも通りの日常が{探索者}を迎えてくれたことにほっと息を吐く。
    深いことは考えずに今日はもう家に帰ろう。
    NORMAL END

    ► 生還 1d3
    ► 《夢学の門》を使用したことによりPOW-4(永久喪失/シナリオ内で処理済)

    BAD END

    警察官
    「お{兄/姉}さーん、お{兄/姉}さーん、大丈夫?酔っぱらっちゃった?」
    とんとん、と軽く肩を叩かれる振動で目を覚ます。
    重たい瞼をなんとか持ち上げると、視界に映ったのは鈍色のアスファルト、そして{探索者}を覗き込む警察官の姿だ。
    警察官
    「起きた?駄目だよー、こんなところで寝たら。早く家に帰りなさい」
    どうやら{探索者}は道端に倒れこんでいたらしい。
    あの猫カフェから帰ってきた記憶はないが、街並みはよく知る風景で、自宅にほど近いことが分かる。
    スマホ等で時間を確認するならば、最後に自分が時間を確認した時から4時間は経っていた。

    なんだか妙に身体は重く、疲れている。
    それもそのはず、猫にひどいことなんてしようとしたからだ!
    覚醒世界とウルタールを往復している為、朝に来店していてもすっかり夕方である。
    長時間滞在していたのなら夜も更けている頃だろう。
    来店以降時刻を確認していないのであれば、8時間+滞在時間が経過している。
    BAD END

    ► 生還 報酬なし
    ► 猫と戯れて回復していた場合でも同値のSANを没収。猫には優しくしてください!
    ► 《夢学の門》を使用したことによりPOW-4(永久喪失/シナリオ内で処理済)

    あとがき

    夜卓RTAで1時間で書いたシナリオでした。
    猫カフェ行きたいね~という話だけで生えたシナリオなのでこれまた中身がありません。
    シナリオ執筆時間よりもKP向け注釈を補足していた時間の方が掛かっています。
    なぜだろう……?

    作者は猫の奴隷もとい強火担なのでいつになく思想がまろび出ていますが、
    自陣やうちよそ、友人同士の探索者等、気軽に猫カフェに遊びに行きたい時にでもふわっと遊んで頂ければ光栄です。

    また、あまり想定はしていませんが、ドリームランドに訪れたことのある探索者が参加する場合、
    〈夢の知識〉でウルタールにいることに気づいても良いかもしれません。
    詳細やドリームランドの処理を改変で追加する際はサプリメント『ラヴクラフトの幻夢境』をご参照ください。
    (本文通りに回す際にはKPのサプリメント所持は必要ありません。)

    そしてこれはあからさまな宣伝です!
    本シナリオHTMLは作者の頒布ツール『シナリオ配布用HTML』を一部調整して作成しています。
    こちらも無配なので良ければどうぞ。

    ご不明点がございましたら @FutonCoC まで。
    改めましてこの度は拙作をお手に取って頂きありがとうございました!
    どうぞこれからも良きTRPGライフを!


    執筆中に聴いていた曲
    『化け猫』 キタニタツヤ
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    2023.10.12 洋太